ビターな彼に夢中[短編]
『俺すげ~クタクタなんだけど…』


そう言いながら教室に入るマサト。


サッカーの部活後のマサトは
顔に土が付いていた。


土が付いててもカッコいいな。


実は私、マサトが好き。


マサトも同じ委員なんだけど、
作業簡単だし私だけで出来るよって言って
放課後マサトには部活行ってもらったんだ。


『マサト…ごめんね!』


マサトを見る。


マサトは大きな黒いカバンを足元にドサッと置いた。


学ランの上着をイスにかけて
シャツ姿で作業を始める。


もう冬なのに
まだ日焼けが残ってるマサト。


無造作な黒い髪。


大きな手でホッチキスを
パチンパチンとならす。


『お前見すぎ。手ぇ動かせ。』


マサトは顔をあげずに
作業をしながら言った。


『あ!ほんとだね!』


ごめんっ

私は慌てホッチキスを鳴らす。



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