ビターな彼に夢中[短編]
帰り道、制服のポッケに手を突っ込んでスタスタ歩く恭平くん。


毎度おなじみのこと。


だからもう凹まないよ!


むしろ私から強引に手をつなぐ!


『へへっ♪』


大きな恭平くんの手。

だいすきな恭平くんの腕に
ふわっと頭を寄せる。

へへ…暖かーい


『…重。頭だけで何kgあんの』



そう言いながらも
手は離さないでいてくれる。



『ねぇ、好き?』


『わからん。』


『私は大好きだよ~』


『へぇ。』


『もうすぐクリスマスだね~☆』


『……』


『プレゼントはいらないよ~』


『了解』



うん。

そう言うよね。

まぁ、期待もしてないよ!


『でも一緒にいたいな~』


…ちょっと勇気だした。



『…好きにすれば?』



!!やったぁ☆


『嬉しい!』


満面の笑みで恭平くんの腕にしがみついた。




< 4 / 85 >

この作品をシェア

pagetop