秘密の彼氏
そんな両親を、ジンたちは必死で説得してくれた。


けれど、まるで聞く耳を持たない両親は、引っ張るようにして、私を連れ帰ったのだった。


「竜二~!」


病室を出る間際、一瞬だけ竜二が見えた。


嫌だ。


離れたくない。


離れたくないよ!



「竜二の側に、居させてよ~!」


声にならない声で、私は必死に叫んだ。


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