1分と31秒のとびら。
「いつも他人のことばっかりで、人っていうか動物まで含めて心配して、

そのせいで怪我したり、辛い思いしたり、
いちいち悲しい顔したり・・・


バカなくらいにお節介で、優しすぎて・・・目が離せない」




そこまで言ってからゆっくりと由紀がこっちを向いた。

外灯が切れかけているのか、チカチカしている。




「そんなひよりが好きだよ」



「・・・うそ」



「俺、嘘つかないの知ってるだろ?」


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