1分と31秒のとびら。
「お前、これ自分は着ないと思ってデザインしてるだろ。スカート短いし」



「あったりまえでしょ~私が投票で選ばれるわけないじゃん!」



自信満々で答えたのに、由紀はため息をついた。




「ひよりは分かってないなぁ。お前、結構人気あるよ」



「へ?」



「もちろん、俺もひよりに着て欲しいし」



いじわるな顔して言ってるんだと思ったら、由紀はまじめな顔をしていた。

それが余計に照れくさくて、私は目をそらした。




「もう、からかわないで」

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