1分と31秒のとびら。
「由紀?」


・・・っていないし!!


散らかったカバンの中身は全部机の上に整頓されて置かれていて、床に落ちたアイスまでちゃんと拭き取られていた。



私は何となく、また窓際に行って誰もいなくなったプールを眺める。

その風景の中に由紀の姿を探してしまう。



コレって、恋・・・・・・?



ブーンブーン


その時、机に置かれた携帯が震えて着信を告げた。


From:由紀
Subject:図書室
早く来い。2時過ぎてんぞ。

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