風になれ
そう思ったら
自然と決意は固まった。

「優子!!」
「え、ちょ、何!?」

いきなり大きな声を出したからか
優子はびくっとして私を見た。

「優子、明日勝とう!
 今日のリベンジ絶対しよう。
 私たち、ここを乗り越えれば
 何でも出来そうな気がする。
 私はもっと優子とテニスがしたい!」

勢い余った体勢に困って
ぎゅっと手を握った。

最初は驚いていた優子だったけど
すぐにふっと笑って
ぎゅっと強く手を握り返してきた。
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