風になれ
Lv.2

友達以上

大地くんの予想は当たっていた。
センパイ達は
…ていっても極一部だけど、
校門前で待機していた。
言っちゃ悪いけど…暇人なの!?

私は少し俯いて、
大地くんはスピードを出して、
その場を通り抜けた。

センパイ達は気づかなかったらしい。
後ろから、まだ来ないのっていう
文句がきこえてきた。

「俺等の勝ちだな」

にひひ、と大地くんが笑った。
一見下品っぽい笑い方も
大地くんがするとかっこいい。
…かっこいい。

「ありがとう」

大地くんが眩しくて
直視できなかったけど私はお礼を言った。
< 16 / 168 >

この作品をシェア

pagetop