神の承諾~純愛~

作戦

季節は静かにそして確実に過ぎていった。


俺は受験を向かえ、答えモロ分かりのセンター試験を解き、3教科90パーセント以上の高得点を得た。


10パーセントは・・・あれだ。ど忘れだ。


その間も未来との連絡は続き、俺は志望校にセンター合格を果たした。
両親は大いに喜んだが、何と無~く罪悪感を覚えたのは忘れる事にしよう。


そして、季節はまた巡り、住居は東京に。
大学の入学式。

スーツ姿のヨウがいた。

「なんでいんだよ。」
俺は問う。

先行した侵入って奴かな。こっちの時間の大学は、授業に出ようと出まいと確認されないし、いざとなれば関係者の記憶消去だって簡単だからねえ。


ふざけた奴だ。こいつは、泉さんを助け出す気があるのか分からん。


「それより、下見行くぜ。」


大学の入学式も終わり俺とヨウは京応病院に向かった。

さすが、東京都が誇るだけあっての総合病院で敷地面積は日本有数だった。

「病室は、東棟207号室か。」ヨウの顔が引き締まる。
「しっかり現場確認しといてくれよ。いいな?」


ん、ああ、もちろん。

病室は今は空らしく、誰もいない病室だった。
「通常危険を知らせるような事はしない、むしろ興味を抱かせるだけだ。」
ヨウは言う。


「現場を押さえるしかないって事か。」
俺は、決意の込めた拳を握った。
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