ウラコイ2 銀幕の旦那様


「て訳で近いうちに市村の親父さんと会う事になった。」




翔太君は昼の休憩が終わる
間際にあたしに話してくれた



何でも
市村さんと話したらしい


彼が遊ぶ理由もわかった
結婚相手が自分で選べないから…



めぐみさんのことは嫌いではない…


だけど…相手にはできない




「親父さんて勘十郎さんだよね、そんな厳しい人には見えなかったんだけど…。」


「基本的に優しい人だけどな、…なにかあるんだろう。市村は説得は諦めてた、だから遊びにはしるしかなかったのかな。」


遊ぶにはしる…


「そっか…」



「もしかしたら今日会えるかもしれないって、偶々稽古の休みだって言ってたから…。色々聞いてくるよ」


ぽんと頭をなでる
ふふっと笑う


「どうしたの?」



「いや…相変わらず小さいなぁて…はは」



「当たり前だよ。もう小さくなるだけなんだから…」














< 293 / 600 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop