ウラコイ２ 銀幕の旦那様

〈美帆目線〉


















「ちょっと旬。」



「どうしたの、美帆さん」



「あんた神田弟見てない?」




旬は んーと首を傾げた



「…すみません。今日は見てないです、一昨日はいたの見てたんだけどな…」



「一昨日か。…」




旬は 槌谷さんですか?と聞いてきた。



「…あんたからみちるの事言われたから私も必要最小限にしか関わらないようにしてたんだけど…。」




みちる…







「……あぁもう、あいつがしっかりしないからいけないのよ。いくつよあのガキ（神田弟）は!?」




あたしとあんたで幸せになる。




決めたはずなのに…






ついイライラして休憩室にあるタバコに手を伸ばそうとしたがやめた。





「確かに……ちょっとのんびりし過ぎですね、神田さん。危機感でも持たせますか?」





「キキ感？」



聞き返した私に旬は ふっと笑った。







「…女の人を大事にしないとどうなるか…」






旬は携帯電話を取り出しメールかなにかをうっていた











「何をしたの？」




「いずれ分かりますよ、行きましょう。もう時間ですから」




旬は 立ち上がり休憩室のドアに手をかけた