恋の教習所
朝、いつも通りの時間に起きて。

いつも通りに支度をして。


こんな生活も社会人になってから。

大学生の頃なんて、朝授業がなかったらお昼まで寝た事もあるし。


もうちょっとして、夜勤とかが入って来ると変わってくるんだろうけど。

なんとなく社会人って生活。

しばらく楽しむ事にしている。



が・・・・・今朝の私は楽しめない。

正直仕事に行って、みんなに会いたくない。

なんかみんなの顔を見たら、やっぱり予定を聞いた方がいいような気持ちになるし。


・・・・・それが、こんな思いをさせている張本人になんてさらに、だ。


でも、それこそ学生時代とは違うから。

ふらっとその日の気分で休むなんて訳にはいかない。


「あぁ~あ。」

呟きながら荷物を準備する。

忘れ物がないように。


ハンカチ、化粧品、財布、メモを取るノートと辞書。

っと、ケータイ!

充電器から外してカバンに入れようと思った。


ふと手を止めて。

メールを開く。


昨日送りかけて止めた三咲へのメール。

今送ったところでお互い仕事に行くから話が出来る訳でもない。

すぐに返事が返って来るとも限らない。


けど、今の私の気持ちがそうさせた。

下書きに入れていたメールを送信させた。


三咲には悪いなと思いつつ。

出来れば早く返事が欲しいと思いつつ。
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