夜色オオカミ
あたしは広い広い和室に案内されて
そこには既に橙伽さんがいて、いつになく厳しい面持ちで待っていた。
「早速教えろ。…何がわかった…?」
十夜の声も心なしか険しいものに聞こえた。
「…は。……実は…」
ゆっくりと口を開く橙伽さんを、ゴク…と固唾を飲んで見守った。
「姫君は…《双子であった》可能性があるのです。」
「「………!!?」」
キーワードは《双子の花嫁》……。
あたしが……双子……?