夜色オオカミ




どのくらい長いこと車に揺られていたのか……



車は山奥の小さな別荘のような所に着いた。



小さいながらにまだ新しく外観は綺麗でオシャレだった。



「萌花に会わせて……。」



降りるように促され、あたしはそれだけを口にした。



「君がくればあの娘に用はない。

…直に解放しよう。」



「……約束よ。」



萌花だけは何としても無傷でいてほしかった。



これ以上……あたしの為に傷つく人なんて、見たくない。



「…………っ。」



ポタリ……。



涙が、落ちる。



あたしは……

















これからどうなるの……?








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