夜色オオカミ




「……ぁ…ァ…ゃ…ッ」



十夜の指で唇で…愛撫される度に、甘い声が絶え間なく漏れる。



「……ハァ……

マジで…好きすぎて狂う……ッ」



「ぁ…ン…ッ」



切羽詰まったような十夜の熱い吐息が首筋にかかり、そこを舐められ甘噛みされてピクリと身体が跳ねた。



恥ずかしくて開けられずにぎゅっと閉じていた瞳を開くと…



「……!?…と…十夜…っ?」



「……?」



衝撃についガバッと跳ね起きる。



そんなあたしを十夜はきょとんと不思議そうに見てた。



目を開けたあたしが見たモノ。



艶やかに流れる十夜の綺麗な黒髪から覗く……









「みっ…、耳ぃーーーっ!!」



「あぁ?」



怪訝そうな顔をした十夜の頭についた










――――ピンと尖った黒い……狼の耳!!!









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