ヤバイヤツに恋をした★恋する通学電車
俺の彼女*結城side
*結城*


昨日、菅沼さんあんなに泣いてたし


今日もし、避けられたら……ショックだな。


いつも通り、6両目の前で電車を待つ。


……あ、菅沼さん。


いた。


うつむいて、本読んでる。


ホッとし、車両へと足を踏み入れる。





「……菅沼さん、おはよ」


菅沼さんの前に立ち、そっと声をかける。


菅沼さんは顔を上げ、


すぐニッコリ笑いかけてくれた。


……よかった。


「あ、結城くん。となり……空いてる。座って?」


菅沼さんは、席をとっててくれたのか……


座席に置いてたカバンを、膝に乗せた。


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