《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜
ホントに例の話をして
くれるつもりなのか。



ちゃんと確認したくて
真剣な顔で見つめたら、
爽介もフッと笑みを掻き消して、



「……わかってるよ。

そんな顔すんな」



コツンとあたしの頭を拳で
小突いて、爽介はバイク
から予備のメットを取り出した。



それをあたしにヒョイと
投げてよこしながら、



「そんじゃとりあえず帰るか。

――乗れよ」



「ウン―――」



あたしはおとなしく
準備して、爽介に続いて
シートにまたがる。



爽介が無言でエンジンを
ふかし始めたから、
あたしは彼の腰にまわした
腕にギュッと力を込めた。
< 110 / 299 >

この作品をシェア

pagetop