近くて遠い君へ
「なのに何で男いる事聞かないかな。

すぐ聞いたけどな。」

店長は顎の髭を触り、笑いながら。

「やっぱ店長〜、

ミナちゃん狙ってたんすね。


なんとなくそんな気したっつうか。」

…えっ。

ええ?

えー。

「だってね、

俺皆川の事、十代から知ってるから。

アイツもともとうちのお客さんで俺が担当してたし、この会社に誘ったのも俺だし。

大学生の時店にバイト来てもらってたし、とにかく俺もだけど、

代表のお気に入りだからさあ。

お前ヘタな事して代表の耳にでも入ったら…

いやー…ヤベえよ。」

「…敦さん、このヘンのいきさつ知ってました?」

「まあ、半分くらい…。

だけど店長からは初めて聞いた。」

「皆川から?」

「と、金村さん、とか、代表とか…。」

「ああ、みどりさんか。あの人も古いからなあ。」
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