近くて遠い君へ

午後になると、店の前に運送屋のトラックが停止する。

来た。

今日は店が空いてるし、呼出しがかかる前に二階へ上がろうと決めていた。


「店長、


い、行ってきます。」

「玉砕に、か?

まあ、店が混む前に下りてこいよ。」

俺の肩をポンと叩くと、優しい顔で笑う。

「はい。」
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