許されない、キスをしよう。
「…律萪。」
車を運転している皆川さんがふいに、バックミラー越しに真剣な眼差しで私の名前を呼ぶ。
「…はい?」
何か、真剣な話なんだろう。
私も皆川さんを見つめ返す。
「…女優、好き?」
「はい。」
「…これから、なにがあっても続けていく?」
「…はい。」
皆川さんの言葉には、重みがあった。
私も、覚悟を決めて頷いた。
「…そう。」
私の返事を聞くと、皆川さんはふっと笑った。