許されない、キスをしよう。
「律萪ちゃん?大丈夫?もしかして、トマトダメだった?」
ぼーっとしていると、蒼に声をかけられた。
目の前には、美味しそうに盛り付けられたトマトがベースのパスタが出されていた。
「ちょっとぼーっとしてただけだよ。美味しそう!いただきます!」
気を取り直してパスタを頬張る。
口いっぱいに広がるトマトの甘みと酸味、揚げ茄子の食感。
私は思わず声を上げる。
「…おいしい!こんなに美味しいパスタ、初めて食べました!」
葵さんは嬉しい、と笑顔で答えてくれた。