呪いの時計



「実は‥




ぼく篠原さんのことが前から好きだったんだ。



篠原さんはかわいいし‥



ぼくなんかとは釣り合わないかもしれない。



それでもぼくは君のことが好きだ!」




わたしは突然の展開に驚いて声もでない。




「わたしも‥」




それでも声をふりしぼって彼に返す。




「わたしも天野くんのことが好き。



天野くんに助けられたときからずっと胸が苦しくて‥



それが今やっとわかったの。




わたしも天野くんのことが好きだったんだなって。



天野くんこそいいの?


わたしなんかで‥」
< 44 / 69 >

この作品をシェア

pagetop