一番星
そうして人類は、だんだんと、星を見なくなっていった。

そのことに星は、気付いていた。

そして星は、悲しみの涙を、どんどん、どんどん、流していった。

星は、悲しみのあまり、自分の光を、だんだんと、失くしていった。

そう、だから星たちは、少しずつ、消えていく。

悲しむことに疲れて、みんな自分の光を、失っていく。


< 3 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop