心の薔薇.

● 心の薔薇

中に入ると、リリアが言ってた通り、すっげぇ大きい幕がしかれていた。
赤い色をしていて、こっちからはあっち側は何も見えなかった。
俺は剣の先の確認とかをして、気持ちを高めた。
「じゃあ…いってくるから。」
「うん。信じてる。」
俺はリリアの言葉に頷き、幕の境目からそっと表側にいった。
そこには、大きなイスがおかれていた。
すげぇサイズのいす。
俺は剣を抜き、忍び寄りながら構えた。
そして、いすのわきに回った。
「え……。。」
いすには、誰も座っていない。
しかも、この部屋には音というものもなく、誰もいる気配がなかった。
とにかく、馬鹿でかい天井と面積の部屋。
いや、部屋というよりは空間っつった方がいいのかもしれねぇ…けど、そこにはゴーザスはいなかった。
< 119 / 154 >

この作品をシェア

pagetop