いつまでも君を見ている
「未菜?」

突然、栞那に声をかけられ、内心あせる私。

「ん?」

「なんか、元気なくない?」

え、まじ?

「き、気のせいだよ!!めっちゃ元気だからさ!」

絶対に不自然だ……。

「……変なの」

「変なのって、酷くない?」

私たちは、笑いながら体育館を後にした。

その私の後ろ姿を伊勢谷が寂しそうに見てるとも知らずに……。
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