いつまでも君を見ている
「じゃ、生徒会頑張って」

「うん。じゃあね」

栞那と別れて生徒会室に向かう。

あー、もう、あいつらのせいで部活行けないじゃん。

生徒会室の扉を開ける。

「失礼しま……は?」

ここは、どこ?

下を見ると赤いカーペット。

目の前にはテーブルと柔らかそうなソファー。

これまでの生徒会室とは全然違う。

なんだ、この部屋。

しかも、この部屋の奥に部屋なんかあったっけ?

こいつら……なにもんだよ。

「あ、未菜ちゃんだよね?」

「あ、はい」

「みんなっー、未菜ちゃん来たよー」

「お、きたきた」

「やっほー」

「………」

「朝に生徒会あるって言ったろ?聞いてなかったのか?」

……。

この生徒会長、絶対二重人格だ。

しかも、腹黒。
< 16 / 240 >

この作品をシェア

pagetop