いつまでも君を見ている
ピーンポーン……

ん、誰……?

ゆっくりベッドから起き上がり、涙を拭く。

こんなに昼間から……。

台所脇にある、インターフォンに手をかける。

「はい……」

インターフォンの画面に映った人物には見覚えがあった。

誰だっけ……。

「お久しぶりです。未菜様」

この声……。

「この扉を開けてはもらえないでしょうか」

「…いいですよ、手塚さん」

私は答えるとドアを開けるボタンを押した。

今さら、何の用なの……?
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