いつまでも君を見ている
「びっくりしたー…」

フェンスから校庭を見ていたら声が聞こえた。

そうしたら、屋上のドアのまえに伊勢谷が立っていた。

てかいつからいたの…。

確かにあの「どーしよー」は叫んだから聞こえたかもしんないけど…。

「ぬ、盗み聞き!!」

アワアワと伊勢谷に指差して訴える。

「え…?」

真っ青な顔の伊勢谷。

や、やっぱ盗み聞き…!

「ああ!違う、違う!」

盗み聞きの意味がやっとわかったのか否定してきた。

「あの、どーしよー、しか聞いてないから!」
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