届かない想い。



次の日、約束通り優は迎えに来てくれて一緒に登校した。



あたしの顔を見た優は、凄く嫌そうな顔をしながら、『馬鹿みぃ!』ってあたしの目を指差した



やっぱり、昨日泣いたから目が腫れてたのかな?



どうしよう、美亜に心配かけちゃう。



「みぃ、どこ行くんだよ?」

「え?教室……」

「はぁ?馬鹿か!保健室行くぞ」

「は?え、ちょっと〜〜!」



半強制的に優に保健室に連れて行かれた。



保健室には先生が居なくて、優と二人。



「優?チャイム鳴るよ?」

「わあーってる!ホラ、目冷やせ!」


「え?わっ…」



優があたしに渡してきたのは、冷えたタオル。



その時やっと優の優しさに気づいた。




「………ありがとう。」




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