溺愛彼氏6:4
「みたいなもんかな、うん。
新しい道見るとさ、行きたくなるわけ。進みたくなるわけ。
あの道はどこにつながってんだろ、とか気になるからさ」
「わかんなくはないけど…」
「ま、結局迷ったんだけどね。さぁ北沖よ、駅まで連れてっておくれ」
私は構わずそのまま歩きだす。
羽柴は後ろからノコノコとのんきについて来てるみたいだ。
…道か
羽柴が言ったことを私なりに考えながら空を見上げる。
…あ、一番星。
ねぇ、一番星があるよ
そうやって言うはずの言葉は私が振り返ると同時に消えてしまった。