【短編集】放課後は君との時間
私は先生が大好き。


若くてかっこいい先生はもちろん人気者で。

でも、ほかの子には負けない。


誰よりも私が1番よく先生のことを知っている自信があるから。



今日も、先生のお決まりの場所へ足を運ぶ。

「せんせー?いる?」


化学準備室を覗いて先生を呼ぶ。

「またお前か、いい加減飽きろよな」


なんて言われるのももう日課になりつつある。

「むり!ここに来るのが趣味なんだもん」


でも、飴を舐めながら見に来るところを見ると、私だってわかってたみたい。

他の人だったらちょっとした問題になるもんね。


「まぁいいや、来たなら整理すんの手伝って」

これも日課。

この人、人使い荒いんだよね。


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