すたにゅら☆【BL】


「尾上ぇ」

やる気のない声で僕は呼ぶのは一人しかいない。

大学時代からの友人・秋野庵(アキノイオリ)だ。

「秋野、どうしたんだよ。ココは会社だぞ?」

一応注意しておく。

まあ、無意味なのは承知済みだ。

「分かってるさ、ココが会社なのくらいは!!つか聞けよ!!!!」

秋野はいつも僕の忠告を聞かない。

聞く耳を持たないのだ。

今朝の一件からかいらついていたので気付いたらキツイ言い方をしていた。

「分かったよ、秋野。聞いてやる」

「尾上、機嫌悪いか?」

「いや?」

よりによって秋野にばれた。

「まあいいや!尾上!!聞いて驚くなよな!!!!」

秋野は今日もハイテンションで社内の噂話だ。

噂話って女のものじゃなかったっけ?

まあ、いいや。


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