まどろみの淵にて~執事ヒューマノイドの失われた記憶~


幸いなことに、薄暗い朝が来た時点で私は、早朝の記憶をまだ保っていた。今、分かっていることは三つある。


執事の仕事を辞めてしまったということ。


三年前からここで生活しているということ。


そしてその覚えがないのは、記憶媒体の損傷によるものだということ。(それは、仕事を続けられなかった原因でもある様だ)



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