涙が愛しさに変わるまで



なんでこんなに自信満々なんだろう。


もしかして、修って中井さんが好きなの?




「おい、真依!」


修の声でふと我に返った。



修を見ると、私を睨んでた。



「な、何…?」


「は?お前が喧嘩を止めてって言ったんだろ。ほら、止めたぞ」



修の後ろに居る愛子と勇樹君の言い合いは確かに終わっていた。


だけど、まだにらみ合いをしてる。



「修っ!」



横に居た中井さんが修を呼んだ。


「なんだよ」


「部活には遅れないようにね」


「は?いつも遅れてねぇよ」


「勇樹にも言っといてね」




そう言った後、私に笑顔を見せて教室から出ていった。











< 85 / 123 >

この作品をシェア

pagetop