神と人間と使い魔の伝説
彼の名前はルカ・フォルドフォーテ

高等部二年の青年である

高等部には珍しく、使い魔は連れていない

正確には使い魔召喚が苦手である

「仕方ねぇ、返してやるよ」

と逃げていた青年がルカの方をみて持っていた時計ールカの大切な時計を見せる

そして、あろうことかそれを閉鎖されている階段の方に投げ込んだのだ

「あぁ!?」

「わりぃわりぃ、手が滑った。
運が悪いことに立入禁止区域の方だな。」

青年は平謝りで言う

そう、彼はわざと時計を立入禁止区域に放り投げたのだ

立入禁止区域の階段は鎖でせき止められているだけなので物を入れるのはたやすいし、人も簡単に入れる

つまり、『返してほしければ立入禁止区域に入れ』と言いたいのだ

それと同時に『お前の大事なものは全て捨ててやる』とも言うことを意味する。


そして、青年達は笑いながらルカの元から去っていき、誰もいなくなった

「……。」

ルカは無言で立ち上がり、立入禁止区域を見た

「母さんの形見…だし…どうしよう…」

と小さく呟き周りを見渡す

人があまり通る事がない

息を吸い込み止める

(校内魔術禁止だけど、この魔術はばれない…はず)

と脳に魔法陣を展開した

その瞬間彼の気配が消えた

そこにいるのに気配が消える。

そしてルカは立入禁止区域にはいっていった…
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