*Rainy*
「あ~…元気?」
「う、ん。ぼちぼち。」
「そっか……。」
微妙な空気。
いやな距離感。
隣のカズ君。
ぎゅっと手を握る。
「もう社会人?」
「そうだよ。」
「だいぶ経ったな。」
「………。」
「悪い。じゃあな、俺行くわ。」
微妙な空気を察してか、あの人は去っていった。
そのあとカズ君はコンビニで目当てのものを買ったけれど、アパートにむかうまでの間に、私たちに会話はなかった。