独身マン
デート
「おはよ~」


正義。 月曜日は朝から絶好調。


前の席に座る美紀子に笑いかけた。



「土曜日の夜は、楽しかったね~」


「・・・そうだね」



美紀子は目を泳がせながら答えただけ。



(う~ん・・・。 相変わらず冷たいコ~)



一歩みんなと距離が縮んだ気がしてたのに・・・。



「おはようございます」



さえが来た。 彼女は今日も笑顔で挨拶をしてくれた。


正義は懲りずに、さえに話し掛ける。



「土曜日は楽しかったねぇ~。 あの後、どうやって帰ったの~?」


「電車ですよ」


「マジで? 行ってくれればタクシーで送っていってあげたのにぃ~」


「じゃあ、お金だけもらえばよかったですね」


「ぶはは!」



美紀子が吹き出して笑いだした。


そして


「そうよね」


とも口出しした。



「もぉ~、お2人さん、冗談キツイよぉ~。 いやいやでも、みつぐ君になってもいいかなぁ」
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