独身マン
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短い正月休は明けまた仕事が始まる。
(よーし、今年こそがんばるぞ~)
白いYシャツ。 ダークグレースーツ。 深緑のネクタイ(ベージュのラインつき)。 そしてこの正月の間に買った、オニューのグレーコート(ロングタイプ)。 肩幅狭くて小さな正義には浮いてしまっているけど★ を着て出社した。
「おはよようございまーす」
新年といっても、やはり何も変わったことはない。 休みに入る前となにも変わりはしない。 朝礼が終わったら仕事につく。
(そーだよねー。 あー、そうだよねー)
期待した自分がバカに思える。 すると10時を過ぎた辺りで、さえが自分の持ってきたファッション雑誌を見ながら英と話し出した。 正義は聞き耳を立てる。
「あのねー、あたしこの服欲しくて春海ちゃんと神戸まで行きたいんだ!」
「神戸にしかないの?」
「うん。 もちろん1点ものだから行ったときには売り切れてるかもしれないけど、この店じたいに行きたくてさ。 春海ちゃんも奈良の大仏見たいっていうから、一緒に行こうかなーって思ってるの」
「大仏が見たいって・・・」
英は笑っていたが、どことなく不満そう。 もちろん正義はそんなこと気がついてはいないが。
(よーし、今年こそがんばるぞ~)
白いYシャツ。 ダークグレースーツ。 深緑のネクタイ(ベージュのラインつき)。 そしてこの正月の間に買った、オニューのグレーコート(ロングタイプ)。 肩幅狭くて小さな正義には浮いてしまっているけど★ を着て出社した。
「おはよようございまーす」
新年といっても、やはり何も変わったことはない。 休みに入る前となにも変わりはしない。 朝礼が終わったら仕事につく。
(そーだよねー。 あー、そうだよねー)
期待した自分がバカに思える。 すると10時を過ぎた辺りで、さえが自分の持ってきたファッション雑誌を見ながら英と話し出した。 正義は聞き耳を立てる。
「あのねー、あたしこの服欲しくて春海ちゃんと神戸まで行きたいんだ!」
「神戸にしかないの?」
「うん。 もちろん1点ものだから行ったときには売り切れてるかもしれないけど、この店じたいに行きたくてさ。 春海ちゃんも奈良の大仏見たいっていうから、一緒に行こうかなーって思ってるの」
「大仏が見たいって・・・」
英は笑っていたが、どことなく不満そう。 もちろん正義はそんなこと気がついてはいないが。