独身マン
みなみちゃん

仕事に取り掛かるとみんな静かなものだ。 
そんな中、さえに色々指導する拓也の声だけがしていた。
みんなは黙々と与えられた事をこなしながら、拓也とさえの会話に聞き耳を立てていた。


ブー!!!ガタガタガタ!


正義の携帯がなった。
バイブにしてあったけど、ディスク上の携帯はやたらと騒がしく響いた。
一瞬、注目を浴びる。


「・・・なんか、すごい音だね」

と美紀子がツッコミをいれた。


「いや~、ごめんー」


にやにやしながらパッと携帯を見ると、ディスプレイの部分に【みなみちゃん】とでていた。


「仕事だっつーの!」

アハハハと笑いながら、正義は携帯をかばんの中にしまい込んだ。


「仕事って分かっててメールしてくるんだから」


「あ、そうなんだ? 誰か知らないけど・・・」

美紀子は苦笑い。

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