pinkな関係 桃華×悠【完結】
「‥‥っ‥いってぇ‥‥」


目の前に飛んできた男が足元で声を発した


よく見ると、手のひらに落ちたグラスの破片がささっている


「ちょっと見せて?!」



あたしはとっさに彼の手のひらを掴んだ


「だれ?」


怪訝そうにあたしを見る


その視線に気付かないフリをして男の手のひらをしっかり握った


「ちょっとジッとして。刺さってるから。」


あたしの言葉になにもいわず従うその男
男の手のひらは意外なほどに綺麗だった


手際よくガラスを抜き自分のポーチを探る

「たしかあったと思うんだけどなぁ‥」



いつも常備してるはず‥


「あった!」




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