pinkな関係 桃華×悠【完結】
「先生・・・保健室っていいよね~。」




か・・・顔が近い・・・

息がかかるほどの距離

あたしはなぜか逃れることが出来ない





「な・・・にが?」



口の端をクイッとあげた飛田くんが言う



「カーテンもあるし鍵もかかるし、ベッドもある。」



え??




「え・・・っと・・・」



だから?・・・


だめ~言葉がでないよぉ~

どうしたらいいの???




「なにしてもバレないってこと。」





完全にフリーズしてしまったあたし


そんなあたしをみてククッと声を上げる飛田くん



いつものアイドルスマイルではなかった
いつもの生徒会長でもなかった




なに?

この子


なんなの?


思考回路も停止してしまったあたし




スッと目の前を影がかすめたかと思った瞬間





”チュッ”




不意打ちに唇にキスをされる





「こんなことしてもバレない。」





ちょっと!

なにすんの!?



いっぱいいっぱい言いたいことあるのに足の力抜けそう


突き飛ばしたいのに
壁に寄りかかったまま力が入らない



まさか・・・腰抜けてる?あたし立てる?





「先生、じゃーね。また来るよ」



ニッコリといつものアイドルスマイルを向けて手を上げた飛田悠。

そのままガラッと保健室から出て行った。

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