【短】尽忠男
それから俺のアピールは始まったんだ。


とりあえず二人の時間を作って、俺のことをもっと知ってもらいたい!


これでも俺、結構モテるんだぞ?

誘われて嫌な気はしないだろ?


「つかさー、志維今度ご飯行こ!」


何気ない会話の最中に、俺の中にある爽やかさを100%出して言った。


けれど返ってきたのは……


「嫌だ。めんどくさい」


気持ちいいぐらいにはっきりとした冷たい言葉。


「え…?」


あまりに予想外の展開で、思わず聞き返してしまった。

たぶん顔だって、マヌケ面だったと思う。


嫌なんだ?

しかも理由が…めんどくさいって?


どんだけクールだよ!


ふぅー…でも俺、そういうの嫌いじゃないよ。
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