学園Princess


キュッ_。
一瞬、
胸が苦しくなった。
{私、こんなにも
竜也のこと…
……好きだったんだね}


「でも。まぁ
納得って言えば
そうなんだけどねぇ。
篠崎様は王子様。
夢丘様はお姫様。
みたいなもん
だから。

じゃあ。
私達は このへんで。
失礼致しますわ。」

そう 言って
さっきの
ようにグループで
校舎へと
戻って行く
女の子達。



_そのあと

「はぁ~。
聞かなきゃ
よかったぁ…」
って 落ち込む ゆみ。

「まぁ。
しょうがないよ。」
海夏が慰める。

「だって~
篠崎さんは
私のアイドル
なのにさ!
なのに、あんな女に
取られるなんて…」

「《あんな女》って…
ゆみちゃん…」

そんな会話を
ゆみ と 海夏が
してたが
私には
耳にも留まらなかった。
と いうより
頭が
いっぱいで
入ってこなかった。
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