学園Princess

お昼休みに
なったので、
私たちはまた
いつも通り、
三人で食べようと
思って
教室を後にしようと
すると
「ねぇ。
今日さ、
俺らも一緒に
食べてもいいかな?」

篠崎さんと
原西さんが
私たちの元へ
やって来た。
ゆみ は
少し興奮しながら
「ぜひっ!」
と 答えていて、
「私たちは
大丈夫ですよ。」と
海夏も答えていた。

「…榎本は?」
と 篠崎さんが
聞いてきたので
『あっ。
もちろん 大丈夫
ですよ!』
と 答えると
「よかった…」
と微笑する
篠崎さん。

「じゃあ行きましょ☆」
と 言うゆみを
遮って
「竜也様、祐斗様!」
と 話しかけて
きたのは
夢丘さんだった。
何となく
朝の事もあって、
過剰に
反応してしまった。
その事を
原西さんが
悟ってくれた様で
「何?
俺達、今から飯
食べるから
用がないなら
帰って。」
と 冷たくあしらう
原西さん。
そんなそぶりには
気にもせず、
「あの有名な
三ツ星シェフが
うちにいらしてるの。
だから
今日のお昼、
ご一緒に
どおかしら?」
と かわいらしく
尋ねる。
「わりぃ。
今日は、いいや」

原西さんが
言うが
篠崎さんは
いつもみたいに
シカトしていると
「竜也様は?
ご一緒にどお?」

引き下がらずに
尋ねる 夢丘さん。
だけどやっぱり
シカトをしている
篠崎さんに
たいして、
「わぁ。嬉しい♪
お断りなさらない
と 言うことは
ご一緒して
いただけるのね♪?」
と 勝手に
話しを進める。
{なんか、
かわいそう…
勝手に決められ
ちゃって…}
と 思い、
なんとなく
篠崎さんを
見ると
目があった。
篠崎さんは
目があった瞬間、
驚いたような
顔をしたが
すぐに
いつもの冷たい視線で
夢丘さんの方に
振り返り、
「行かない。
てか、うざい。
まとわりつくな」
と キツイ言葉を
言い放ち、
私たちの方へ
向かって来て
「…行こ。」
と 言い、
先に教室を
出て行ってしまった
ので
私たちも
その後を
追いかけた。
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