恋愛中学生
友也は数学が得意。
うらやましいよ〜。
「…………」
何よ友也。
黙ってたら分からないじゃない!
「どうしたの?」
友也の顔を覗き込むと、友也は顔が真っ赤。
暑いのかな?
いや、冷房かなりきいてるよ!
「おい…気づけ!わかんないのか?オレは今……」
「ドキドキが止まんない!」
あっ……。ヤバい…。
変なコト言っちゃったよ…。
私のバカ!!!!!!!
恥ずかしい〜…。
「…そうだよ。当たり♪」
笑いながら私に言う。
―バクバク…
キャッ!!心臓うるさい!
つか、こっちまでドキドキが止まんないよ。
「そんな照れんなよ♪」
―チュッ…
!?!?!?!?
おでこにキスされた…。
友也はキスする位置も場所もちゃんと考えてくれてる。
ヤバい……。
めちゃめちゃ嬉しい!!
これが中学生のカップルっぽいよね〜。
「…もう!照れるよ…」
私は顔が赤いのがバレないように顔を下に向けて言った。
「優美亜は照れ屋さん?でも、そーゆーとこもかわいい♪」
キャーーーーーー!!!
ドキドキが止まんない。
もう宿題どころじゃないよ。
「また、からかったぁ?…友也ぁ?」
私は友也の方に背を向けた。
「ん?」
「大好き大好き!」
私は気持ちが溢れ、我慢できなくて言ってしまった。
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