恋愛中学生
那桜がビンタしたから。
「……」
沈黙が続く。
それを遮ったのは那桜。
「しょうがない…許す!」
那桜はもうめんどくさいから許した。
こんなコトをいつまでも引きずっていても、仕方ない。
「ほ、ホントに…?」
優美亜が笑いながら言う。
那桜だってそんなに心狭くないし。
「ホントだから言ったの」
優美亜は嬉しそうに笑う。
悔しいけど、その笑顔は可愛すぎ。
笑うと、えくぼができる。
「那桜…ありがとう!」
那桜から大切な一言を言わせて!
「ふん…。勘違いしないでよ?まだライバルよ」
宣戦布告をした。
そう。
那桜たちはライバル。
まぁ、優美亜が友也を好きなのかは分からない。
でも、きっと好きだ。
「は!?!?!?!?!?!何で?!?」
優美亜は目を見開いてビックリしてる。
しかも顔…真っ赤。
図星だな…。
「だって友也すきでしょ?」
那桜は聞いてみた。
ホント、優美亜ったらわかりやすい。
顔がさらに真っ赤になる。

絶対に那桜が彼女になる!
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