【改正版】好きと言わせて...。
みんながぞろぞろと体育館に集合し、開会宣言がされた。



その後すぐ、劇の発表が始まる。
あたし達のクラスはトップバッター。
舞台に上がり劇の準備をする。役者じゃない人は舞台袖に待機して、みんなを見守る。




「どうしよー愛。緊張してきたよ。」



ドレスを着た美園が落ち着かない様子で話しかけてきた。




「大丈夫だよ。絶対成功するって!!今まで通り演じたらいいんだよ!」



あたしは嘘偽りのない言葉で励ました。美園が頑張ってきたのは知ってる。練習してる姿を見てなくても分かるよ。美園は物事をいい加減に扱ったりしない。何事にも全力で臨む子だから。




あたしの言葉で緊張がほぐれたのか美園は笑顔を見せた。



そしていよいよ幕が上がり、劇がスタートする。



「じゃあ、あたし頑張ってくるから。見ててね。」



美園は笑顔で舞台袖から出て行った。



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