Reality~切ない恋の唄~
レッスンが終わってスクールを出ようとすると、橘さんが追いかけてきた。



「舞ちゃん、今日は寮まで送るよ。」



私はまだ
事務所に送迎してもらえるほど大物ではない。

いつも電車通学(通勤?)だ。



「大丈夫ですよ。まだそんな遅い時間じゃないし。」

「実は…」

困った様子の橘さん。



「舞ちゃんの写真、撮られちゃったみたいで。」

「写真って…?」

嫌な予感がしてきた。

慌ててスクールの中に引き返す私。



橘さんは周囲を確認すると、
小声で言った。



「麗さんとのツーショット…」
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