俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


実來ちゃん……?


男の声が確かにそう呼んだ――。


実來……。


みくぅ??


オタミクのことか!?


俺は学校の前の歩道に出たところで息を呑んで立ち止まった。


振り返ると、道端には白の外車が停車してある。


そして、女達が群がっているターゲットに目をやるとそこにいたのは……、


――水無月祈織ぃ!?!?


何でこんなとこにいんだよ!?


嘘だろ!?


俺はこの信じがたい事態に立ち尽くした。


そして、水無月祈織の目の前には、アイツ!!


……アイツの名前を、水無月祈織が呼んだ……?


どうなってんだよっ――!!



< 134 / 348 >

この作品をシェア

pagetop