俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


さあ、なんて答える……?


俺は横目でアイツを見る。


似合わずオドオドしてるようだ。


「わ、わかりました……。で、でも、アンタのためなんかじゃないわよ!」


最後までそうくるか。


「そんなのどうでもいい。」


俺は吐き捨てるように言った。

本当に可愛くないヤツ。


「ありがとうございます。ではご自宅まで送らせて頂きますよ。」

「いいですよ。」


そんなふうに池田さんとコイツの押し問答が始まり、最後はもちろんのこと池田さんが勝ち、アイツを送っていった。


そして、アイツを送った後、車内は静かになる。


何であの女は俺にあんな態度なんだ?


まあ、いい。学校退屈だし、オトしてやる――。



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